ロッテ 捨て身の集客作戦 (デイリースポーツonline)

 2強4弱と化したパ・リーグで、首位ロッテと、ゲーム差なしの2位につけるソフトバンクの首位攻防2連戦が28日から千葉マリンスタジアムで行われる。ヒートアップ間違いなしの本拠地で、ロッテは捨て身の集客アップ作戦に出た。

 今季、開幕戦の楽天挑発ポスター、交流戦の球団別お弁当など、さまざまな企画を打ち出してきたロッテが、28日からの首位攻防戦を、赤字覚悟の集客アップ作戦で盛り上げるつもりだ。

 「360度ビアスタジアム」と銘打ったこの企画では、球場が全席自由となり、料金は通常の外野自由席(大人1600円)よりも安い一律1500円。試合途中での座席変更も可能で、生ビールも通常600円のところを、半額の300円で提供する。

 球団幹部も「球界初の試みで、千葉マリンでの平日ナイターの観客動員記録を更新する」と鼻息が荒い。これまでリーグ戦の平日最多観客動員は、今月21日に行われた日本ハム戦の1万5632人。しかし、注目の首位攻防戦で破格の料金設定とくれば、記録更新の期待大だ。

 本来ならこの2連戦は韓国の仁川と釜山で予定されていたが、シーズン前に急きょ中止が決定。本拠地・千葉マリンでの開催となり、年間予約席にも影響がないため、注目カードで捨て身の集客作戦に踏み切った。

 荒木企画広報部長は「まず、球場をどうやって満杯にするかを考えた。もちろん赤字覚悟。だが、この企画で一人でも多くのファンが球場に足を運んでくれて、いろんな角度から野球観戦を楽しんでもらえれば」と企画の本意を説明した。舞台は整った。あとは鷹の追撃を振り切るだけだ。


サービスの面では有り難い反面、ホークスの勝利貢献に助長しなければいいのだが…。